株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。当社グループ第24期上半期(2025年4月1日から2025年9月30日まで)を終了しましたので、その事業活動の概況をご報告させていただきます。
当社グループの第24期中間連結会計期間の業績
当社グループの第24期中間連結会計期間の売上高は18,177百万円(前年同期比9.0%減)、経常利益は368百万円( 前年同期比40.3%減)で推移しており、親会社株主に帰属する中間純利益は238百万円(前年同期比34.6%減)となりました。
剰余金の配当につきましては、中間配当は期首計画の通り1株当たり8.0円とさせていただきました。また期末配当は、1株当たり8.0円を予定しております。
さて、当社は「インフラ整備を通じて社会に貢献し持続的に成長する企業グループ」を目指し長期ビジョン「Br.VISION2030」の実現に向けた各種施策を推進しております。頻発する自然災害や気候変動への対応が社会全体の喫緊の課題となるなか、防災・減災および国土強靭化の重要性が改めて認識され、建設業に寄せられる期待は一段と高まっています。当社グループは、社会インフラの整備・維持を担う企業として、こうした社会的要請に的確に応えるべく、昨年度策定した中期経営計画(2024–2027)に基づき、持続的な成長の実現を目指しています。
すべての社員に活躍の機会を
物価高や人手不足、さらには工事の大規模化・長期化・高難度化といった事業環境の変化に対応していくためには、持続的成長を支える組織基盤の強化が不可欠です。当社グループでは「すべての社員に活躍の機会を」を中期経営計画の人材戦略の中核に位置づけ、社員の挑戦の促進と公平感の向上を目的として、今年度より新人事制度を導入しました。これは社員の育成および能力・技術を正当に評価する仕組みであり、連動して若手の抜擢人事を可能にします。また、女性の活躍推進や優秀な海外人材登用といった施策も進めています。変化を恐れず、未経験領域にも挑戦できる多様な人材が力を発揮できる組織づくりを進め、柔軟かつ強靭な企業体制の構築を目指してまいります。
学びと実践をつなぐ成長基盤
Br.Institute of Technology構想のもと、全社員を対象としたあらゆる分野におけるレベルアップを目的として2024年に社内アカデミーを創設し、独自のeラーニングシステムによる学習環境を整えました。2025年9月にはグループ会社である極東興和(株)代表取締役社長が博士号を取得するなど、経営者自身が技術を探求し、学術的知見と実務の融合による技術革新を追求しております。教育・研究・事業活動をつなげて、次代を担う人材育成と未経験領域への挑戦を加速させてまいります。
株主とともに歩む仕組みづくり
当社の株主還元の方針は安定配当を最優先としており、継続性を重視したうえで、業績の拡大に応じて段階的に株主還元を高めていく方針です。
株価対策においては、ROEやPBRの改善などを念頭に資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取り組みを実施いたします。
また、当社グループは持株会加入社員を対象に、譲渡制限付株式インセンティブ制度(RS)を導入しました。これは、福利厚生の充実にとどまらず、社員一人ひとりが企業価値向上に主体的に関わる意識を高めることを目的としています。株主の皆様と価値を共有しながら、会社の成長と社員の自己実現を結びつけ、成果を共に分かち合うことで、より強固な信頼と一体感のある企業文化を育んでまいります。
持続的成長と企業価値向上へ
当社グループは、これからも社会インフラの発展を支える技術と信頼のリーディングカンパニーであり続けることを目指しています。変化の時代においても、株主の皆様とともに「Br.VISION2030」の実現に向け持続的成長と企業価値の向上を実現してまいります。
今後も、株主の皆様のご期待にお応えできるよう邁進してまいりますので、引き続きご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2025年11月
代表取締役社長
