株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。当社グループ第22期上半期(2023年4月から2023年9月まで)を終了しましたので、その事業活動の概況をご報告させていただきます。

 

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて

  当社は、今後の持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向けて、新たな事業領域の拡大と組織力強化に向けた経営資源の適切な配分実現に取り組んでいます。
 資本収益及び市場評価(株価)改善においては収益性、資本効率性、財務レバレッジを意識したROEの改善や自己株式取得、優待制度廃止、配当政策の見直し(連結配当性向40%に引き上げ、DOE4%以上)等による株主還元施策を進めて参ります。

 

当社グループの第22期第2四半期連結累計期間の業績及び株主還元施策

  当社グループの第22期第2四半期連結累計期間の売上高は18,631百万円(前年同期比12.8%増)、経常利益は551百万円(前年同期比51.2%増)で推移しており、親会社株主に帰属する四半期純利益は338百万円(前年同期比59.6%増)となりました。
 また、剰余金の配当につきましては、中間配当は期初計画の通り1株当たり6円とさせていただきましたが、期末配当(予定)は、公平な株主還元施策として株主優待制度の廃止に伴う特別配当1円を含む1株当たり8円に上方修正させていただきます。

 

当社グループのガバナンスとサプライチェーンマネジメント

 昨今の社会情勢において高まるサプライチェーンの分断リスクは、持続可能で強靭なサプライチェーンの構築を必要としており、自社の事業継続のみならず、社会の安全・安心に多大な影響を与えるものと認識しています。社会インフラの構築は、当社1社で成し得るものではなく、数多くのステークホルダーとの協業によって成立するものです。当社グループは持続可能な社会を実現するために「ビーアールホールディングスグループ調達基本方針(2023年制定)」に基づき、お取引先だけでなく、お取引先のサプライチェーンにも働きかけ、同方針のもとサプライチェーンマネジメントに取り組んでいます。
 また、当社グループは、業績目標の達成と強固な企業体質による企業価値の継続的発展を目指し、経営の意思決定と執行における透明性の確保、コンプライアンスの徹底に向けた監視、監督機能の強化等を図るため、株主重視の公正な経営体制、経営システムを整備し、必要な施策を実施していくことをコーポレート・ガバナンスの基本的な方針としています。

 

働き方改革や健康経営への取り組み

2024年4月から施行される時間外労働上限規制への対応と、ワークライフバランスの向上、業務の効率化のために、働き方改革や生産性向上に資する各種施策を講じています。
 DXを活用した取組み例として、自社開発した施工管理省力化システムの現場導入や、従来工事現場で完結していた管理書類作成業務の一部を、ICT技術を活用して本社や支店でサポートすることで、現場職員の時間外勤務を削減しています。また、工場においては3次元測定器を導入し、製品の形状や寸法を精密に計測し、品質管理や製造プロセスの最適化・合理化に取り組んでいます。
 上記をはじめとした諸施策により社員一人ひとりが心と体を健やかに保ち、その能力を十分に発揮・向上出来る職場環境の整備に取り組んでおり、その結果2023年度も健康経営優良法人に認定されました。


 今後も、株主の皆様のご期待にお応えできるよう環境対策や技術開発を積極的に推進してまいりますので、引き続きご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2023年11月

代表取締役社長