本工事は、愛知県豊田市の一般国道301号の歩道整備に伴い歩道拡幅のため張出歩道を設置するものでした。
 施工箇所の地盤は、1m〜8m程度という比較的浅い深度で支持層となる花崗岩が出現するが、支持層の起伏が非常に激しいこと、中間層に直径2mもありそうな巨礫が存在するという地盤条件と、道路脇はすぐに斜面になっていることや道路を解放しながら施工しなければならないというスペース条件での工事となりました。
 基礎形式について工事発注時は他の工法にて計画されていましたが、試掘を実施した結果、地盤状況から施工不可能との判断となり、支持層の岩盤や中間層の巨礫といった硬質地盤での施工が可能である工法としてSTマイクロパイル工法(タイプⅠ)に工法変更し、採用となりました。
 施工区間は通学路になっており、通学時間帯は多くの児童や生徒さん達が通行するため、現在の狭い歩道ではなく、一日も早く整備された広い歩道を通って安全に通学していただくことを願っております。