桃観大橋は、山陰近畿自動車道(鳥取豊岡宮津自動車道)の一区間である、延長9.8kmの浜坂道路東側に位置し、起点及び終点側を山岳トンネルに挟まれた急峻な地形に架橋する橋梁です。浜坂道路においては、平成26年度に施工した瀬間大橋に続いて2橋目となり、いずれも構造形式は、3径間連結バルブT桁橋(5主桁)です。この区間においては、平成29年11月に供用開始しました。本工事の施工上の課題としては、橋梁に交差する国道178号線の迂回路が確保できないため、いかに最小限の通行規制で架設作業を安全に行うか、ということでした。作業時間帯は23:00~5:00までとし最大15分の通行止めを行い、綿密な施工サイクルのもと各施工ステップ毎に、細心の注意を払い、安全対策(架設機械の固定、桁の固定等)を行いながら施工を行った結果、苦情等も無く、円滑に無事故で架設作業を完了し、施主からも高評価をいただきました。