船穂高架橋及び船穂ONランプ高架橋は、岡山県倉敷市における倉敷立体事業の一環として、倉敷市船穂町に架かる橋梁です。倉敷立体事業は、平成19年度から事業を開始し、一般国道2号の倉敷市新田から倉敷市船穂町船穂に至る延長7.7kmの区間において、4車線化を行う事業です。この地区では、高梁川大橋の西詰め及び東詰めの合流点で、慢性的な交通混雑が発生しています。4車線化により交通容量を拡大させることで、倉敷市中心部の交通混雑が緩和されるとともに、沿道環境が改善されることなどが期待されています。本橋梁構造形式は、連結PCプレテンション方式T桁橋で、本線区間5径間(船穂高架橋)とONランプ区間6径間(船穂ONランプ高架橋)を施工しました。住宅密集地における工事となりましたが、施工方法の改善等による工程短縮の実施や、地域住民とのコミュニケーションを円滑に行うため、地域行事への参加、現場見学会の開催等を実施し、発注者からは、高い評価をいただきました。