新相河橋は、長崎県五島列島の青方港の入り江に架かる新設橋りょうです。青方港は平安時代には遣唐使船の寄港地として栄えた港です。

 

本工事は3径間連結プレテンホロー桁橋で、当社大分工場で製作した橋桁39本を離島へ運搬して架設するものでした。 積み出し港の選定によって陸上及び海上の輸送ルートが大きく変わることから各種組合せを比較検討し、 最終的に大分港にて台船に全39本を積み込み、関門海峡、玄界灘を通って由緒ある青方港に直接入港させる方法をとりました。 また、現地には架設用の大型クレーンが存在しないことから、架設桁架設にて架設を行いました。

 

2日間にわたる海上輸送時の時化が課題でしたが、出港日を調整して対処し無事輸送することが出来ました。 また、地元の方を招いて技術者架設見学会や潮干狩り大会等を催し、発注者からは施工管理を含め高い評価をいただきました。